東京地下鉄株式会社（東京メトロ）とJP UNIVERSE株式会社は2025年2月20日付で、XR（クロスリアリティ）領域において業務提携契約を締結しました。本提携に基づき、両社は、東京メトロが保有する鉄道施設や車両をバーチャル上に再現したデジタルコンテンツを創出し、リアルとデジタルが融合した新たな体験価値の創造や業務変革の実現などに取り組んでいきます。
本提携では、東京メトロが保有する都心部の地下鉄ネットワークやIP、内製開発人財と、JP UNIVERSEが保有するゲームとイマーシブコンテンツに関するテクノロジーや、UX構築に関する高度な開発・技術力を組み合わせて事業を推進します。東京メトロ線の利用の利用者へより分かりやすい案内を提供するコンテンツの開発や、様々なデジタル体験を通じた楽しみを提供するコンテンツ開発、オリジナル3DCGデータの制作・保有やゲーム開発、バーチャル訓練等の各種業務変革に資するコンテンツ開発の実現に取り組む予定です。
東京メトロでは、本中期経営計画の重点施策である「経営基盤の強化として、「デジタル人財の育成強化」を掲げており、環境変化に迅速に対応できる内製開発人財の育成に取り組んできました。XR領域では、東京メトロ社員が自ら制作したバーチャル車両コンテンツを活用したイベントへの出展や、オリジナルの3DデジタルモデルNFT販売を実施しています。
一方、JP UNIVERSEは、ゲームとイマーシブコンテンツに関するテクノロジーやUXの構築に関する高度な開発・技術力を保有しており、日本神話をベースとした世界に様々な現実の要素を取り込むRPG『龍宮国』の開発にも取り組んでいます。
本提携により、双方の強みを活かしたデジタルコンテンツの創出を通じて、リアルとデジタルが融合した新たな体験価値の創造や業務変革の実現等に取り組んでいきます。鉄道利用者にとってより分かりやすい案内や、楽しい体験の提供、さらには鉄道業務の効率化など、XR技術を活用した様々な可能性が期待されます。
両社の技術力と知見を結集させて新たな価値創造に向けた取り組みを加速することで、どのようなデジタルコンテンツが誕生し、現実世界の鉄道事業と連携していくのか、注目が集まります。
