LINEヤフーのグループ会社であるLINE NEXT Inc.は、デジタル・コマースのプラットフォームとしてリニューアルした「DOSI」を、日本を含む180ヵ国で提供開始しました。同時にAndroid版のモバイルアプリもリリースし、現在はiOSアプリ版の提供に向けた準備を進めています。
「DOSI」は、グローバルNFTプラットフォームとして、2022年9月にベータ版のサービスを開始しました。NFTウォレット「DOSI Wallet」の登録アカウント数は550万を超え、累計取引数も約56万件を記録しています。また、LINE NEXTは、2023年12月にPayPal創業者のピーター・ティール氏が出資したPEファンドである「Crescendo」より約200億円の資金調達を決定しています。
「DOSI」正式版は、サービスの統合や追加を行い、デジタル・コマースのプラットフォームとしてリリースされました。2023年5月に提供を開始したWeb3ゲームプラットフォーム「GAME DOSI」は、「DOSI」アプリ内のゲームカテゴリーに統合し、Web2ゲームに加えて、Web3ゲームのアイテムも取引可能なエコシステムを構築していきます。
また、新たに開発プラットフォームである「DOSI」ソフトウェア開発キット「DOSI SDK」を提供し、Web2サービスおよびゲーム開発企業もWeb3を導入しやすいようサポートします。

「DOSI」では、NFTを保有するだけでなく、継続して保有することによりユーザーが特典を受けられるメンバーシップアイテムを展開します。NFTを基盤としたアプリメンバーシップやゲームアイテム、エンターテインメント分野のコンサートチケットなど、2,000万以上のデジタルアイテムを提供する予定です。
LINE Xenesisが展開していた日本向けNFTマーケットプレイス「LINE NFT」などのNFT関連サービスは、「DOSI」に一本化されました。日本ユーザーは、今後「DOSI」を通じて、海外のNFTの購入や海外ユーザーとの取引ができるようになります。新たに提供される「DOSI」アプリでは、Web3初心者も簡単に利用できるように、LINEなどのSNSアカウントを利用したソーシャルログインやモバイル決済に対応します。

LINE NEXTは、今後もWeb3の普及拡大に向けて、第3世代のブロックチェーンメインネット「Finschia(フィンシア)」を基盤技術に活用したソーシャルアプリやゲームなど新規サービスをリリースしていく予定です。