株式会社DMM Cryptoは、AIと専用ダッシュカメラを活用して地図データを収集するブロックチェーン型DePINマッピングプロジェクト『Hivemapper』（ハイブマッパー）』と共同で、フリート（法人が所有する複数台の車両）事業などの実証実験（PoC）を開始します。
『Hivemapper』は、ドライバーの運転を通じて世界規模の地図データを作成するプロジェクトです。ドライバーは収集したデータを提供すると、独自トークン「HONEY」を獲得できます。
収集された画像はAIによって地図化され、事業者は有償でAPIにアクセスすることにより、簡単に地図データを利用可能です。ナビゲーションサービスや宅配便、不動産業界、自動運転車の安全運転などに最新のデータが活用されています。サービス開始からわずか20ヶ月で1500万km以上の地図作成に成功し、従来の主要地図サービスの5倍以上のスピードでデータを更新しています。
DMM Cryptoは、ブロックチェーンゲームやNFTプロジェクトなどのweb3事業を展開するために、合同会社DMM.comが2023年1月に設立したグループ会社です。今回の提携により、DMM Cryptoは日本および国外におけるHivemapper Dash Camシリーズの販売代理店契約を結び、Hivemapper Fleet事業の運営を行うことになりました。
国内での実証実験を開始したのは、「『Hivemapper』の機能を用いた一般ドライバー参加型のDrive to Earn事業」と「運輸、配送事業者等と連携した職業ドライバーの待遇改善の取り組み」、「自動車メーカー・輸出業者等と連携したフリート事業の国内外への拡大」の3項目です。本実証実験は、タクシーや物流の分野におけるドライバー数減少問題の解決を目的とし、JETRO（日本貿易振興機構）の「対内直接投資促進事業費補助金事業」に採択されました。
『Hivemapper』のCEOであるAriel Seidman氏は、「パートナーシップを通じて、DePINの既存産業を変革する力を更に強化し、日本やアジア地域において共にWeb3プロジェクトの金字塔を打ち立てたい」とコメント。一方、DMM Cryptoの代表取締役CEOである加嵜長門氏も提携を喜び、「『Hivemapper』の日本での普及や法規制対応などのサポートを通して、日本におけるWeb3のマスアダプションをDMM Cryptoとして更に強く促進していきたい」と述べています。
DMM Cryptoは、日本未上場のトークンを用いるweb3プロジェクトの仲介事業を通して、国内におけるX to Earnのマスアダプション事例の創出や課題抽出を行い、web3技術の普及を促進していく予定です。今後も多様なweb3プロジェクトを展開し、デジタル経済圏の確立を目指すとしています。
