株式会社BLOCKSMITH&Co.は、2024年8月8日に顔認証技術を活用したWeb3ウォレットに関する特許を取得しました。本特許を活用したウォレットは、2024年秋頃よりクイズSNSアプリ『QAQA』アプリ内機能として提供を開始する予定です。
従来の暗号資産ウォレットは、ユーザーが秘密鍵やシードフレーズを管理する必要があり、紛失時の復旧が困難でした。この問題を解決するため、BLOCKSMITHは顔認証とMPC(マルチパーティ計算)技術を活用した「BLOCKSMITH WALLET」を開発しました。
特許番号は第7535825号で、発明の名称は生体認証を用いる秘密情報分散システムです。新たなウォレットでは、MPC技術を活用し、ユーザーの端末と複数の外部サーバーで秘密情報を分散管理します。端末の変更や紛失時も、分散管理された秘密情報を使用して、ウォレット内の資産へのアクセスが可能です。

秘密情報は複数の「断片」に分割し、これらの断片を自分の端末と複数の外部サーバーに分散して保存します。情報を復元するためには、一定数の断片を集める必要があり、これにより情報の完全性が保たれます。
さらに、生体認証(指紋や顔認証など)を導入することで、外部サーバーから断片を取得する際の不正アクセス防止が可能です。このシステムにより、1つのサーバーが攻撃された場合でも全ての情報が漏洩するリスクが低減され、高度なセキュリティが実現されます。

BLOCKSMITHの新しいウォレットは、顔認証技術とMPC技術を組み合わせることで、ユーザーにより安全で便利な暗号資産管理を提供することを目指しています。今後の展開に注目が集まります。