シンガポールを拠点とするアルゴランド財団が、レイヤー1ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」においてPythonをプログラミング言語として採用し、開発者育成のために無料の初心者・中級者向けブートキャンプとブロックチェーン・ハッカソン2024「Change the Game」を開催しています。
「アルゴランド」は、MIT教授であり、チューリング賞受賞者のシルビオ・ミカリ氏が設計したレイヤー1のパブリック・ブロックチェーンです。即時決済、ほぼゼロの取引コスト(トランザクションあたり0.001Algo、数銭相当)、24時間365日体制での取引、カーボン・フットプリント・ゼロ、量子コンピュータ耐性などの特徴を持ち、グローバルでのWeb3事業企画者や開発者の育成に力を入れています。
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2024年3月末より、開発者は純粋なPythonを利用して「アルゴランド」上でのアプリ構築が可能となりました。開発者ツールキット「AlgoKit2.0」は、簡単なオンボーディング・プロセスでビルド、テスト、デプロイが可能な強力なツール群を提供。スマートコントラクト・テンプレートのライブラリや必要なアプリケーション・インフラストラクチャがローカルで実行され、簡素化されたフロントエンドデザイン体験を備えています。
「アルゴランド」では、必要なすべてのアプリがレイヤー1に含まれ、サードパーティのソリューションが不要です。Pythonのサポートによって、多くの開発者がアクセスできるようになり、アプリの市場投入コストとメンテナンスの負担が大幅に削減されます。
「アルゴランド開発者ブートキャンプ」
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「アルゴランド開発者ブートキャンプ」は、スケールの大きな実際のアプリケーションを構築できる開発者を育成する没頭型プログラムです。構造化されたカリキュラムと実践的なプロジェクトにより、参加者は実践的な経験を積むことができます。2024年は4月から8月まで英語及びスペイン語でオンライン開催され、初級者向けと中級者向けの2つのレベルがあります。録画は後日YouTubeなどで公開予定です。
ハッカソン「Change the Game」
ブロックチェーン・ハッカソン「Change the Game」では、開発者がアイデアをdApp(分散型アプリ)としてデプロイし、スケーラブルなビジネスへと発展させる機会を提供。専門家のメンターによる支援と最先端技術へのアクセスにより、参加者はビジョンをスタートアップの現実に変えることができます。2024年5月15日より開始されており、途中参加も可能です。
スタートアップ向け支援アクセラレータ「SivanS Lab」
日本では、アルゴランド・ジャパンがSivanS株式会社と共に東京・渋谷でアクセラレータ「SivanS Lab」に参画。国内外のスタートアップ支援の一環として、アルゴランドに限定せずマルチチェーン対応でWeb3化を支援します。AIやスマートシティなどのハイテク分野から、ワインや水産物などの6次産業分野まで、様々なスタートアップをサポートしています。