株式会社HashPaletteは、同社が開発するブロックチェーン「Palette Chain」を「Aptos Network」へ移行するため、HashPortの完全子会社からAptos LabsことMatonee Inc.の完全子会社となることを発表しました。
Palette Chainは、エンターテイメント特化型チェーンとして、ゲームやアニメ、スポーツなど様々なジャンルのNFTプロジェクトの基盤に利用されてきました。これまでの約3年間で398万個のNFTが発行され、2,582万件のトランザクションが行われるなど、着実な成長を遂げてきました。
しかし、Web3の社会実装をさらに加速させるためには、より高いスケーラビリティとユーザビリティの実現が必要だと判断。そこで、高い性能と安全性を特徴とするAptos Networkへの移行を決定しました。Aptos Networkは、Meta社がかつて手掛けたステーブルコインプロジェクト「Diem(旧Libra)」を源流とするブロックチェーンです。
移行に伴い、Palette Chainのガバナンストークンであるパレットトークン(PLT)は、2024年11月下旬よりAptos Networkのネイティブトークンであるアプトス(APT)への引き換えが行われる予定です。引き換えレートは1 PLT = 0.00339139 APTとなる見込みですが、詳細は別途発表されます。
また、『THE LAND エルフの森』のゲームトークンであるエルフトークン(ELF)やPalette Chain上のNFTなどのゲームコンテンツや、EXPO2025デジタルウォレット関連のNFTなども順次Aptos Networkへ移行する予定です。
Aptos CEOのMo Shaikh氏は「日本市場はAptos Labsにとって重要な市場であり、Palette ChainのAptos Networkへの移行は重要な第一歩」とコメントしています。HashPalette取締役会長でHashPort代表取締役CEOの吉田世博氏も、「Aptos Networkへの移行は私たちのWeb3の社会実装の目標を実現させる最善の打ち手」と述べ、今後もAptos Labsと深く連携してチェーン領域での社会実装を推進していく意向を示しました。
Palette ChainのAptos Network移行により、日本のWeb3市場とグローバルのWeb3市場が有機的に連携し、Web3の社会実装がさらに加速することが期待されます。