ジャスミーラボ株式会社は、「JANCTION Layer2」のテストネットを2025年2月14日にリリースしました。また、シードラウンドの資金調達を完了したこと、GPUホスティングノードの販売を開始したことも発表しています。
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JANCTION Layer2は、Optimistic Rollup技術を活用したEthereumのレイヤー2ソリューションです。AIの高度化とデータ需要の増加によって大規模な計算リソースへのアクセスが重要になっている一方で、中央集権型クラウドプロバイダーによるGPUリソースは高コストでアクセス制限が多いという課題の解決を図るために開発されました。
特徴として、Optimismの「OP Stack」を活用することで、高速で低コストな取引処理を実現。EVM互換で既存のEthereumアプリケーションを簡単に移行・開発可能です。分散型GPUクラウド「JANCTION GPU Pool」を提供し、AIやゲーム開発、3Dレンダリングなどの高度な計算処理を効率化します。
JANCTION NETWORKの分散型GPUクラウドでは、使われていないプロセッサー・リソースの最大活用に注力。Colocation技術を活用することで、ユーザーのプロセッサのアイドル時間を有効利用します。AIモデルのトレーニング・データ解析の高速化により、研究者や開発者の負担を軽減して開発を支援します。
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テストネットでは、スケーラブルなブロックチェーン環境のテストや、JANCTION GPU Poolの試験運用ができます。
本プロジェクトは、Cogitent VenturesやDWF Labsなどからシードラウンドの資金調達を完了しており、さらなる開発とマーケティング活動の強化を進めていく予定です。
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また、暗号資産「JASMY」との連携も進めており、ブロックチェーン技術の社会実装を加速させる計画です。この連携により、個人データの自己主権化やデジタルアイデンティティの新たな活用方法が創出されることが期待されています。
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2024年12月26日からは、GPUホスティングノードの稼働も開始され、誰でも容易に参加可能な環境を実現しています。2025年2月14日より一般募集を開始しました。
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JANCTION CEOの原田浩志氏は、「分散化によって既存プラットフォームの独占化に風穴を開け、価格破壊を引き起こす」というビジョンを掲げ、Web3への参入を決意したと語っています。
2023年6月に設立されたジャスミーラボは、AIとWeb3の融合を通じて、効率的で自由なデジタル環境の構築を目指すとしており、今後の展開に注目が集まります。