LINE NEXT株式会社は、LINEメッセンジャーを基盤としたミニDappおよびDappポータルサービス「Dapp PORTAL」を2025年の第1四半期にリリースすると発表しました。
同社はKaia財団と共同で進めているWeb3開発者支援プログラム「Kaia WAVE（以下、WAVE）」を通じて選ばれた、30個のDappを先行公開します。WAVEには2024年9月から3ヶ月間で合計800以上のチームが応募しており、2025年上半期までには150以上のプロジェクトが公開される予定です。
公開が決定している30プロジェクトには、アニメ『クレヨンしんちゃん』を活用したパズルマッチミニゲーム「Shin-Chan's Match Daily」や、サッカー漫画『キャプテン翼』を基にしたカジュアルゲーム「Captain Tsubasa-RIVALS-on LINE」などが含まれています。
ほかに、アクティブユーザー数3,400万人を誇るミニアプリを展開するPluto Studioが手掛ける『Bombie』、放置型ミニDapp『Heroic Arena』、健康リワードアプリ「SuperWalk」チームが制作する『Superz』などのタイトルが明らかにされました。
LINE NEXTの代表を務めるコ・ヨンス氏は「アジア初の大規模Web3 Dappを披露し、日本、タイ、台湾などLINEメッセンジャーの主要地域を中心にユーザー基盤を拡大していく」と展望を語っています。
Kaia DLT財団の議長である、ソ・サンミン氏は「便利なブロックチェーンサービスプラットフォームを、アジアで最も多く利用されているLINEメッセンジャーを通じて構築できたことに非常に感慨深いものがある」と述べました。
WAVE参加者は、Kaia基盤のDapp開発プラットフォームを事前に提供され、手数料やマーケティング支援、投資機会を獲得しています。また、Kaiaチェーン基盤のミニDappを容易に開発・展開可能なSDKも公開されました。LINE NEXTはWAVE参加企業以外の開発者も効率的にWeb3サービスを開発できるサポートの提供により、Web3エコシステムのマスアダプションを推進する方針です。
LINE NEXTは、「Dapp PORTAL」を通じてキーレスデジタルウォレット、迅速なトランザクション、手数料代行機能を提供し、優れたアクセス性と利便性を実現し、Web2とWeb3の垣根を取り払う新サービス体験を提供します。LINE NEXTとKaia財団の取り組みにより、LINEメッセンジャーを起点にWeb3サービスの普及が加速することが期待されます。
