株式会社GINKANの子会社であるUnlock Lab Ltd HKグループが運営するGameFi搭載Web3ウォレット『SyFu』は、MPC（Multi-Party Computation）技術とゲーム用のERC4337コントラクト型Spendingウォレットを統合したことを発表しました。本ウォレットは、テストα版アプリ上で公開され、正式サービスに向けたコミュニティでのテストが行われています。
『SyFuウォレット』は、ゲームでの活用に加えて、Web3スペースにおけるデジタル資産管理の課題を解決するために設計されました。特にMPC技術を活用した秘密鍵の分散管理により、従来の一箇所への保管でユーザーが抱えていたストレスや、盗難・紛失のリスクを軽減。ユーザーはメールアドレス、電話番号、端末の3種の認証方法で秘密鍵を分散して保管し、うち2種をクリアするとウォレットにアクセス可能です。
また、トランザクションのセキュリティも強化されています。分割された秘密鍵の部分を用いて署名が生成される仕組みで、トランザクション実行中に秘密鍵が露呈することはありません。
ゲーム用ウォレット機能
『SyFuウォレット』のアクセス権で利用できるSpendingウォレットは、ERC4337規格に基づいたコントラクト型ウォレットで、トランザクションのバッチ処理やガス代の代替支払いが可能です。Web3ゲームにおける資産管理に特化したノンカストディアルウォレットとして機能し、ゲーム内トランザクションも安全に管理できるよう設計されました。ユーザビリティに配慮された直感的なインターフェースで、マルチ通貨に対応します。
『SyFuウォレット』は、ペイメントやレンディング、ステーキング、DEXなどのDeFi機能を実装し、ゲーム要素やゲーム内インセンティブと関連するWeb3ファイナンスエコシステムを目指しています。また、決済データなど現実の活動情報をNFTと統合する技術で国内の特許を保有しており、世界でも展開します。さらに、オフチェーン情報を活用したWeb3ロイヤルティマーケティングにより、パーソナライズされたサービスの提供を支援する予定です。
今後、NFTプレセールやβ版の公開、世界各国の決済データ連携対応などが予定されています。『SyFuウォレット』は、安全で効率的なデジタル資産管理の提供を通じて、「リアル経済とWeb3の架け橋」を目指す方針です。
