Nobollel CEO黒川晃輔氏:LINE ゲームのような感覚でテレグラムにもゲームを展開

現在、当社は50人ほどのメンバーを複数のプロジェクトチームに分けてゲーム開発しています。ブロックチェーンゲームもすでに何回かリリースしてきました。
今回テレグラム向けにゲームをリリースしましたが、どちらかいえば、まだクローズドβという形のローンチなのでプラットフォームとしてのテレグラムの特徴はまだわかりません。僕たちとしてはよりゲーム性のあるブロックチェーンゲームをテレグラム上にリリースしていきたいと思います。
アイテム課金などももちろん導入しますが。イメージとしてはLINEゲームをリリースするような感覚に近いと思います。今回経営シミュレーション系のゲームを出しましたが、やはり「勝ちやすい」ジャンルからはじめていくという感じです。まずは先にリリースをし、そこからユーザー動向を見極めていきたいと思います。
TON Foundation Developer Relations Alex Golov氏:TONはWeb3サービスをテレグラムに集約する!

旧TON、つまりTelegram Open Networkは、ロシアのデュロフ兄弟(the Durov brothers)によって設計されました。ですが、2020年に旧TON開発を中断せざる得なくなった際、オープンソースとしました。その際、テレグラムのコンテストで出会った2人の開発者がこれらのソースをThe Open Network (現行TON、以下、TON)と改名したうえで改良を続け、2021年から公開運用を開始しました。
TONの開発には、ロシア人だけでなく、ウクライナ、イスラエル、ヨーロッパ、アジアから多くのすぐれた専門家が集まっています。TONはユーザーエクスペリエンスに重点を置いて設計されています。日常生活で役立つ、使いやすいブロックチェーンです。最初にブロックチェーンを学ぶ必要がないハイブリッドなオフチェーンサービスの提供を試みています。
例えば、テレグラムに統合されたウォレットは使いやすく、本人確認をせずとも基本的な取引は可能です。 また、各国ごとに、法的要件に順応していっています。新しい市場でToncoin導入するために中央集権型の取引所とも提携し、各国の規制に適応するべく活動しています。
一方、 Telegram Apps Centerで展開されるゲームに関し、現在はカジュアルゲームに焦点を当てていますが、将来的にはより堅牢なゲームプラットフォームを開発する予定です。これに加えテレグラムがネイティブAIの統合を提供することにも期待しています。一旦提供されれば、より柔軟で強力になり、GPTと同等レベルのサービスになることでしょう。
また、 Telegram内には既にいくつかの分散型組織(DAO)が存在していますが、今後はそのような組織に対しTONを使って強化できるようなサービスも提供していきたいと考えています。

新たなスターが生まれるか?
このようにTON JAPAN MeetUpでは事後のインタビューも含め、Web3ゲームプレイヤーにとっても開発者にとっても有用な情報が満載のイベントでした。やはり今年のIVSイベントも「スクープはサイドイベントにあり!」でした。
筆者自身もテレグラムをこれまで活用してきたので、Web3サービスの展開については大変注目しています。そのような意味ではこれまで追ってきた、Ronin Networkなどと同様に今後はTONコミュニティについても注目していきたいと思います。