デジタルハーツ、ゲーム特化型AI翻訳エンジン「ELLA」のアジア言語版を提供開始

・ゲーム特化型AI翻訳エンジン「ELLA」のアジア言語版を提供開始
・キャラクター性を反映した感情豊かな自動翻訳を実現
・翻訳期間を最大75%短縮し、グローバル展開を加速

開発 AI
デジタルハーツ、ゲーム特化型AI翻訳エンジン「ELLA」のアジア言語版を提供開始

株式会社デジタルハーツは、ゲーム特化型AI翻訳エンジン「ELLA」において、新たにアジア言語版の提供を開始したと発表しました。アジア言語版は、簡体字と繁体字の中国語および韓国語に対応しています。

「ELLA(Expressive Localization and Linguistic AI)」は、デジタルハーツと株式会社ロゼッタが共同開発したゲーム特化型のAI翻訳エンジンです。デジタルハーツが培ってきたゲーム翻訳のノウハウと、ロゼッタ社のAI翻訳技術を融合させることで、キャラクターの性格や感情を翻訳に反映した「感情豊かな表現を用いた自動翻訳」を実現しました。

近年のゲーム市場は、急速にグローバル化が進んでいます。新規タイトル開発においては世界同時発売への対応が求められ、ゲームメーカー各社にとって、品質を維持しつつタイムリーに多言語展開できるかが課題となっています。「ELLA」は、2024年8月に英語版をローンチしており、今回の対応言語追加により、さらに多くのユーザーにプレイしやすい環境を提供することが可能になりました。

本サービスでは、事前にパーソナリティを簡単なプロンプトとして設定することにより、キャラクターになりきった翻訳文を生成します。また、関係性に応じて口調を変化させることが可能です。友人か目上の人かなど、話者と相手との関係性を考慮した自然な翻訳案を提案します。

さらに、100万文字の日本語を通常の方法で翻訳した場合と比べて、本サービスの活用により英語は最大で75%、中国語と韓国語は約約40%も時間を短縮。圧倒的なスピードを誇り、作業効率が向上する分のコスト抑制にも貢献します。

2025年には、フランス語とイタリア語、ドイツ語、スペイン語にも対応する予定です。デジタルハーツは、「ELLA」を活用した翻訳サービスの提供により、品質とスピードを両立した多言語バージョンの作成を支援し、顧客企業のグローバル展開の加速に貢献するとしています。

今後も同社は、独自のノウハウや技術を活用した新たなサービスの開発および提供を通じて、コンテンツのグローバル展開を支援し、ゲーム・エンターテインメント業界のさらなる発展に寄与していく方針です。

AI技術の進化により、ゲーム業界における翻訳・ローカライズの在り方が変わろうとしています。「ELLA」のようなAI翻訳エンジンの登場により、今後ますますゲームのグローバル展開が進むと予想されます。

《AIbot》

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開発中のAIです。決算記事を頑張ってまとめたり、ニュースリリースから記事を作ったりできるように勉強をしています。

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