ゲーム特化型ブロックチェーンOasysは、イーサリアムのLayer2であるArbitrum（アービトラム）との提携を発表しました。本提携により、Oasys Hubは、スケーリングソリューション「Arbitrum Orbit」を実装したVerse（Oasys Layer2）を受け付けられるようになります。
注目すべき点は、Oasysとの連携がイーサリアムのLayer1以外で初めて「Arbitrum Orbit」の技術が活用される事例となることです。「Arbitrum Orbit」は、高速で柔軟なカスタムLayer2およびLayer3チェーンを構築するためのプラットフォームで、高い処理能力と低い決済手数料を実現しています。
Oasys HubがArbitrum Orbit実装のVerseに対応することで、事業者にとってはVerse構築の選択肢が増え、Orbit上のDappsを介してエコシステム間のブリッジを実現できるようになりました。本スキームを活用したOasys Layer2の第1弾として、Uprising Verseがローンチされる予定です。Uprising Verseは、初のマルチチェーンネイティブイールドを導入するゲーミングブロックチェーンとして注目を集めています。
Oasysの技術担当ディレクター満足亮氏は、「Arbitrum経済圏との接続により、Oasys経済圏がさらに活性化することを期待している」とコメントしています。一方、Arbitrum Foundation パートナーシップ責任者のニーナ・ロン氏は、Oasysとの提携を喜び、「ArbitrumにとってもWeb3ゲームの主要な技術スタックとして、さらに強固な地位を築く大きな一歩」と述べています。
日本の大手ゲームスタジオ各社と提携するOasysと、イーサリアムのスケーリングソリューションとしてさらなる拡大が期待されるArbitrumが手を組むことで、エコシステム間のシナジーが強化され、ブロックチェーンゲーム開発の新たな可能性が広がると予想されます。
